練習曲を仕上げる中で初めて知った制作環境の問題とその解決策の模索について
MIDI検定2級2次の実技試験のとき、慣れ親しんだFinaleを使ってMIDIデータの基礎を作ろうと決めていました。練習曲で既にトライして概ね思い通りに出来ました。ハナからステップ入力でやるつもりが全くなかった。そもそも習得している時間がなかったのです。
Finaleでは楽譜の段階で音色の割当や各トラックのヴォリュームやパンポットの数値などきめ細かく設定できる。ドラムの各音色もノートNo.で細かくエディットできる。だが唯一「11chをリズム・トラックにする」という事ができなかった。
これはFinaleがGM2に対応していないからだと思います。この点に関してはLogicで読み込んだ時にどんな挙動になるか、自分にとっては大きな問題だった。と言うのも11chをリズム・トラックとして扱う知識と設定はMIDI検定では避けて通れない必須項目となっていたからなんですね。これは早急に調べてしっかりと解決しておかなければいけない。好きなようにkaraoke作って楽しむ趣味の世界なら問題ない、しかし検定では指定された通りの作法が求められているのです。ソフトの仕様から操作法の理解、検定の実技試験に対処するためのこういった1つ1つの問題が自分には実に難しく思えたのでした。
色々調べていると「GM2準拠でない音源」だけでなく「システム・エクスクルーシブが送信できない、コントロール・チェンジによるバンクセレクト/プログラム・チェンジが行えないDAW」があることも分かった。なんと自分が選んだLogic Pro Xもそれに該当しておりました。参りました。GM2準拠の音源どころかGM2システムオンのメッセージすら送信できないとは。プログラム・チェンジで音色すら変わらない、、おかしいと思ってましたが、、そう言う事だったんですね。検定まで日がありません、早急に解決せねば。
ということで自分にとっては音を正しく入力する事よりも「GM2準拠の音源とDAW」を探すのが先決となった。以前使った事のあるローランドのSound Canvas SC88 proのような少し古くさい音源ならGM2準拠だったかもしれない、などとゼロに近い引き出しを漁って答えを探しました。Sound Canvasについて調べるてみると、なんと今はソフト音源で復刻しているという。その名もSound Canvas VA。仕様を見るとGM2準拠と分かった。値段もまずまず。
参考はやはり藤本さん。「SC-88Pro復刻版がVST/AUで登場だ!Sound Canvas VAがお披露目」
それとこちら、barksさんとローランドさんです。
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続いてシステム・エクスクルーシブを送信できるDAWでしかもSound Canvas VAが使えるもの、ということで色々と調べました。そして遂に見つけた。全ての願いが叶う、それがCubaseでした。中でも一番安価なCubase Artist 9.5(8.5からアップグレード)に落ち着きました。
40,000円程の追加投資になりましたが背に腹は代えられません。
これでようやく検定のスタートラインに立てたみたい(苦笑)バタバタ過ぎます。
この後も色々と不測の事態に見舞われますが、やるしかないという感じで受験日を迎えることとなりました。結末は如何に。
※この記事と重複しますが「2級2次試験はLogicだけでは不十分」も合わせてご覧いただければと思います。