世界標準の楽譜作成ソフトウェア

どんな場合でも浄書の最終仕上げに欠かせないのがこのFinaleです。
浄書を仕上げる事に関して言えば、この手のソフトの最終進化系は恐らくStaffPadとこのFinaleが融合したものとなるでしょう。現在StaffPadで出来ない事の全てがこのFinaleで編集可能です。逆にStaffPadの得意とする手書きの音符をデータに変換する工程は現在のFinaleでは行えません。タブレット版のFinaleも見たことがありますが、手書きの入力機能は実装されていないと思います。もっとも手書きの音符をデータ化する技術は、単に浄書するだけの浄書家には必要ない部分だと思いますが、採譜から浄書まで一人の手で完結させる際にはとても重要な機能になると言えます。FinaleとStaffPadのハイブリッドがもし開発されれば世界が変わるでしょう。ギャラの在り方・価値も全く変わってしまいます。

TAB譜の付点や白玉の音符など、まだまだ不完全な部分も多くある

Finale2000くらい古いバージョンになるとギターやベースのタブ譜はほぼ完成できませんでした。当時はFinaleで下地を作り、イラストレーターで最終作業をするやり方が主流だったと思います。少なくとも私はそうでした。膨大な時間を使ってイラストレーターで旗などを編集して手作りで形にしているような状況でした。年月を経てFinale2010辺りのバージョンになるとようやくタブ譜が完璧に出来るようになり、イラストレーターによる手作り工程から卒業できました。

少しずつ進化して改善されてきましたがそれでもまだ不完全な部分は多くあります。多くありますが、その殆ど全てが編集できるのがFinaleの凄いところです。ページサイズ、レイアウトなど日本の出版社向けにカスタマイズしていつでも引っ張り出して作業できます。いつも自分のデスクで作っているデータがそのまま印刷・製本・出版され書店の本棚に並んでいます。ページのキャプション、タイトルなどは編集屋さんがやっていますが、それ以外はまったくそのままデスクで作業したままのものです。

今後の進化に期待

先にも触れたように手書きの音符がデータ化できる機能を備えたFinaleが開発されることを切に望んでいます。これにより私たちプロの作業効率は爆発的にスピードアップするでしょう。正に夢のツール、もし30万円でも導入する価値はあるかなと今は思ってしまいます。