発注元である出版社の予算や与えられる時間が極端に少ない場合、つまりコスト的に抱えきれない仕事が少なからずあります。

その上(不幸は重なるもので)パート数の多い難解な楽曲の採譜を強いられることもよくあるのです。
そんな時間と収入が見合わない仕事はできれば避けるべきでしょう。

しかしいつも簡単な仕事ばかりを選ぶことなんてできるのでしょうか。
答えは”ノー”です。そんな甘いことを言っていられるご時世ではありません。
多くの場合、仕事を断る余裕などないのです。

いつだって目先の仕事が必要ですし、誰もが断るような大きな労力を伴う仕事にこそ需要があるとも言えるのです。
難しいことを低料金でこなすことは悪く言えば「便利に使われている」とも取れるのですが、
逆に「期待されている」あるいは「期待に応えたい」と思えれば幸せな人生になるのかもしれませんね。
とにかく難解であろうと低予算であろうとクオリティーを下げることは許されません。いつでも最大限に努力して対処するのがプロの在り方です。
やはりクオリティーを保つにはそれなりの時間が必要です。時間=報酬と言うことを考えればそれらを交渉によって確保することはとても大切な事なのです。
自分の仕事に自信を持ってさえいればある程度は認めて貰える。
下請けの立場とは言え、交渉の権利はある。そう信じて日々邁進しましょう。

前述のように「時間がない、ギャラが安い」などと言った裏事情はスコアを買い求めるユーザーには関係ありません。
どんな状況下で作られたスコアであれ評価はいつも平等で厳しいものです。
いつだって気持ちよく演奏できるように仕上げるのがプロの仕事。
それを実現するための闘い・取り組みが今日も明日も続いて行くだけです。